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さぁ、それではスタートです!!
時代は11世紀。
セルジューク朝トルコが勢力を拡大し、小アジア、シリア、パレスチナまで支配地域が及びました。
この勢いに圧迫されたのが隣接するビザンツ帝国です。

え・・・、なんか異教徒の勢いがすごいんだけど。ローマ教皇さん、ちょっと兵出して助けてくれない?



よしきた!!任せろ!!!
(ふふふ・・・俺の力を見せつける時がきた!)
ローマ教皇はクレルモン公会議にて十字軍の派遣を唱えます。
そして人々に焚き付けたのです。
「我々の聖地であるイェルサレムを異教徒から奪回せよ!!」と。
第一回の十字軍遠征は、10万人にも膨らみました。



え・・・?10万も頼んでないけど・・・。まぁいっか。
そのころイスラム側は内部分裂が勃発中。



おい、なんか来たぞ!
十分な準備なく、イェルサレムおよびその一帯をキリスト教側に取られます。



よしよし、よくやった!
第一回十字軍は成功を収めました。
ところが。
イスラム側のザンギーが十字軍国家の1つであったエデッサ伯国を倒します。



なんか勝っちまったけど、いいよな?



おい!もう1回行って来い!!
フランス王とドイツ王を中心に第二回十字軍が出発しましたが、セルジューク朝に負けて終わりました。



イェルサレムももらうからな!
そうこうしているうちにイェルサレムもイスラム側にとられました。



おい、わかっているな?もう一度行って来い。
第三回十字軍は、イギリス・フランス・神聖ローマ帝国の王たちが参加します。
ところが道中で神聖ローマ皇帝は溺死。
フランス王は途中で引き返してノルマン攻め。
イギリス王はなんとかイスラム側と協定を結ぶところまでいきましたが、帰路で嵐に合い神聖ローマ帝国領で捕虜に。



てゆーか、なんか西の方から異教徒たちが何回もやってくるな・・・
間もなく第四回十字軍が派遣されます。
ところがこの十字軍、イェルサレムには向かわず道中のビザンツ帝国を滅ぼしてしまいます。



え!?なんでうちが攻められるんだよ!!?
不意打ちもいいところですが、結局のところ弱体化していたからです。
ラテン帝国が建国されました。



くそ・・・見てろよ、必ず返り咲いてやる!
第五回十字軍は発想を変えます。
地中海を渡ってエジプトから攻めるというルートで、イェルサレムに向けての補給路を断つ作戦です。
ところがナイル川の洪水で失敗。



いいかげん、しっかりしてくれよ。わかっているな?フリードリヒ2世



え・・・俺行きたくないんだけど。
いろいろ言い訳しながらなかなかフリードリヒ2世は動きません。



早く行け!!!!!



うるせーな。まぁ、イスラムの科学とかには興味あるし、ちょっと行ってくるか。
このフリードリヒ2世、アラビア語も堪能で、アラビア世界の科学や文学といった教養も持ち合わせた人物でした。
イスラム側のスルタン、アル=カーミルとアラビア語で手紙のやり取りをします。



なかなか話のわかるやつじゃないか!気に入った!
10年の休戦と、イェルサレムの3分の2をキリスト教側に渡すというヤッファ協定を結びました。



よしよし、これで教皇様も納得するだろう。



はぁ。お前な、何してんだよ。皆殺しにしてイェルサレムを取ってこいって言ってんだよ。



えぇぇ!?そんなぁ・・・戦うことなく目的達成できたんだから、いいじゃん。頭かたいな。
次の第七回十字軍はまた、エジプト回りで攻め込んでいきます。



はっはっは!今度は私が行きましょう。
ところが捕虜として捕まります。



とほほ・・・でもわしはあきらめんぞ!!!
第八回十字軍は再度ルイ9世が率いてエジプトの西、チュニスから攻め込むも、ルイ9世が疫病にかかり断念。



無念じゃ・・・
以上、十字軍第一回~第八回までをおさらいしました。
1291年にマムルーク朝がアッコンを攻略して十字軍国家は全滅。



これでもうフランク(十字軍のこと)の奴らは来ないだろ。結局なんだったんだ?
このあと、ローマ教皇の権威も下がっていき、また、世界はモンゴル軍による混乱とペストに苦しむことになります。

